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派遣法 2022年01月13日
無期雇用派遣とは何か?
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2013年の労働法改正に伴い、2018年4月より無期雇用派遣という労働スタイルが誕生します。 今回はその無期雇用ですが、何が変わるのかについて解説していきます。
無期雇用派遣とは何か?
派遣労働者とは、有期雇用であるというのが今までの考え方でした。有期雇用とはその名の通り、有効期限のある労働契約のことで、正社員とは明確な区別がありました。しかし、無期雇用は名前からして期限のない労働契約……つまり、正社員のようなものというイメージが湧いてしまいます。
しかし、実際の所はそうではありません。無期雇用といっても、これは派遣社員として無期雇用という意味ですので、正社員に定められているような、賞与や手当、正社員としての労働条件は反映されません。 あくまでも派遣社員としての扱いになります。
「無期雇用派遣=正社員」ではない事を改めて認識してください。
無期雇用派遣のメリットとは?
では、無期雇用派遣労働者の特典・メリットは一体何か?無期雇用での最大のメリットは、ズバリ「安定」です。派遣元が雇用を保証してくれており、登録型派遣労働のように契約期間が終了して収入やキャリアが途絶えてしまうという問題や不安は解消されます。安定するので安心して働けるというわけです。また、次の派遣先を探して、手間などが解消されたり、 再び1から関係を築いていく必要がなくなるのがメリットです。
更に、2015年の法改正により、1つの派遣先組織で働けるのは3年間という制限が加わりました。無期雇用にすることで、この3年という制限がなくなり、そのまま働き続けられるというメリットがあります。
無期雇用派遣のデメリットとは?
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では、逆に無期雇用のデメリットとは何か?まず、契約自体は派遣法・派遣労働者としてしていますが、扱いは正社員に近くなるでしょう。そうなればまず義務が課せられたりします。
また、自由な働き方として選んだはずの派遣社員生活から自由が制限される場合もあります。更に、雇用が保証され安定する代わりに、仕事のスタイルなどを選べなくなるかもしれません。様々な企業に派遣され、多忙になるケースもあるでしょう。安定を手にする代わりに、様々な制限が加わるのです。
無期雇用されるには
無期雇用契約を結ぶには、無期転換申込権(無期雇用契約への転換を申し込む権利)が発生した契約期間中に申し込みをすれば、雇用契約が成立します。
但し、以下の条件があります。
- 1つの派遣元との間に2回以上雇用契約がある。
- 通算期間が5年を超えている。
- 契約更新が1回以上行われている。
- 5年以上契約した派遣元と、現在も雇用契約を結んでいる。
以上4点が主な条件となります。無期雇用への申し込みは全て本人の意思で決定できます。また、この申し込みをされた派遣元は一切拒否できないというルールがあります。2018年4月からはこの申し込みが殺到すると予想されますので、今のうちに対策を進めましょう。
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